お知らせ・セミナー
情報処理学会 短期集中セミナー2023(ISO/IEC JTC1/SC40)
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コロナ禍で私たちの社会は急激にIT化が進みましたが,まだ多くの企業・組織では持続的に成長していくために「業務効率化」を超えた真のDXへの取り組みとITやデータを活用した変革が求められています。ITガバナンスとITSM(ITサービスマネジメント)はそれら変革,すなわちデジタル経営を実現する際の支援ツールになります。
こうした中,本年,ITガバナンス,ITSM,BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)分野のISO/IEC 国際規格やJISが多数発行されています。これは,ここ数年の規格策定活動が同時に成果を迎えたためで,JISに関してはこれで上記 3分野の主要な国際規格の翻訳JISが概ね揃うことになります。
本セミナーでは,経済産業省 産業技術環境局 国際電気標準課の担当官から「国際標準化活動の重要性と経済産業省の取り組み」についてご講演いただき,その後,(一社)情報処理学会 情報規格調査会 SC40専門委員会のITガバナンス,ITSM,BPO分野の専門家がそれぞれ,担当国際規格 (ISO/IEC 38500シリーズ,ISO/IEC 20000シリーズ,ISO/IEC 30105シリーズ) の全体像を概観しながら 本年発行された あるいは近々に発行される予定の国際規格とJISの概要を解説します。また,国際規格の利用状況,国際標準化の今後の方向性などの最新情報についても触れます。
開催概要
【開催形態】オンライン(Zoomウェビナー)
【主催】一般社団法人 情報処理学会
【後援】一般財団法人日本規格協会、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構、特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会
【協賛】ISACA東京支部、ISACA大阪支部、ISACA名古屋支部、一般社団法人PMI日本支部、一般財団法人日本情報経済社会推進協会、一般財団法人日本科学技術連盟、一般社団法人映像情報メディア学会、一般社団法人照明学会、一般社団法人 電気学会、一般社団法人電子情報通信学会、特定非営利活動法人itSMF Japan、認定NPO法人日本システム監査人協会、日本ITガバナンス協会、システム監査学会
申し込み
申込はこちら
プログラム
[13:00-13:05]
「オープニング」
岡崎 靖子((一社)情報処理学会 情報規格調査会 SC 40専門委員会委員長)
[13:05-13:45]
「 国際標準化活動の重要性と経済産業省の取り組み」
久保 淳(経済産業省 産業技術環境局 国際電気標準課)
[13:45-14:05]
「ITサービスマネジメントとITガバナンス ~国際標準化最新動向と国内対応~」
岡崎 靖子(早稲田大学グルーバルソフトウェアエンジニアリング研究所、SC 40専門委員会委員長 )
[14:05-14:15]休憩
[14:15-15:15]
「ガバナンス関連の規格の変遷と今後に向けて ~ IT から DX に向けたガバナンスの展開~」
原田 要之助(情報セキュリティ大学院大学 名誉教授、SC 40/WG 1小委員会主査 兼 元 JIS Q 38503原案作成委員会委員長)
[15:15-15:55]
「JIS Q 38507(AIのガバナンス)の概要と今後の展開」
小倉 博行(日本大学、元 SC 42/JWG 1小委員会主査 兼 元 JIS Q 38507原案作成委員会委員長)
[15:55-16:05]休憩
[16:05-16:45]
「デジタル時代を支えるITサービスマネジメント ~ISO/IEC 20000シリーズの概要、およびPart1とPart 2のJIS化~」
塩田 貞夫( (洛ITサービス・マネジメント(株)、SC 40/WG 2小委員会アドバイザ)
[16:45-17:25]
「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスとISO/IEC 30105シリーズについて」
榎本 義彦(SC40/WG3小委員会 清水裕子主査代理、SC40/WG3小委員会幹事 兼 ISO/IEC JTC1/SC40/WG3コンビーナ)
[17:25-17:30]
「クロージング」
岡崎 靖子((一社)情報処理学会 情報規格調査会 SC 40専門委員会委員長)
参加について
【参加の流れ】
参加証明書
メールアドレス/ご氏名/ご所属/参加証明書の宛名*(*指定がある場合。特に記載がなければ所属と氏名になります。)
【配布資料】
【お問い合わせ窓口】
プログラム詳細
デジタル経営を実現するITガバナンスとITサービスマネジメント
~国際標準化最前線とJIS化の取り組み~
13:00-13:05 オープニング
13:05-13:45 国際標準化活動の重要性と経済産業省の取り組み
【所属】
経済産業省 産業技術環境局 国際電気標準課
13:45-14:05 「ITサービスマネジメントとITガバナンス」 ~国際標準化最新動向と国内対応~
【講演者】
岡崎靖子(おかざき やすこ)
【略歴】
14:05-14:15 休憩
14:15-15:15 ガバナンス関連の規格の変遷と今後に向けて ~ IT から DX に向けたガバナンスの展開~
1954年京都生まれ。1979年京都大学大学院工学部数理工学専攻修了。電信電話公社(現NTT)の研究所で通信ネットワークの監視、制御システムを開発。
1999年から情報通信総合研究所にてセキュリティのコンサルや監査に従事、大阪大学工学部大学院工学研究科の特任教授を経て2010年から2019年まで情報セキュリティ大学院大学教授。マネジメントと事業継続を講義。2019年より名誉教授。
経産省のIT関連の委員会の委員、ISACA(情報システムコントロール協会)国際本部副会長、セキュリティマネジメント学会会長、日本ITガバナンス協会理事などを歴任。
15:15-15:55 JIS Q 38507(AIのガバナンス)の概要と今後の展開
1979年~2019年 三菱電機(株)にて,公共分野の情報システムの設計開発エンジニア,プロジェクトマネージャ,PMO,スマートシティ関連事業開発及び国際標準化の業務に従事
2020年~現在 日本大学商学部 非常勤講師
標準化活動
2014年~現在 SC40専門委員会幹事
2020年~2022年 SC42/JWG 1小委員会主査,JIS Q 38507原案作成委員会委員長
2023年 標準化貢献賞受賞
15:55-16:05 休憩
16:05-16:45 デジタル時代を支えるITサービスマネジメント ~ISO/IEC 20000シリーズの概要、およびPart1とPart 2のJIS化~
ITサービスマネジメント規格のISO/IEC 20000シリーズを概説する。組織のデジタルトランスフォーメーション(DX)の成功には、サービスをマネジメントする仕組みは重要な要素である。本講演では、JIS化により2020年に発行されたJIS Q 20000-1:2020および2023年発行のJIS Q 20000-2:2023を中心にITSMS(ITサービスマネジメントシステム)の概要と特徴を紹介する。
外資系ベンダーにて、クリティカルシステムの運用現場におけるサポートを担当。2000年頃からITILを基にしたアセスメント/コンサルティングサービスを提供。ITSMの普及・促進のNPO団体itSMF Japanの設立に参画。現職は洛ITサービス・マネジメント(株)代表取締役。SC40/WG2アドバイザー。JIPDEC ITSMS専門部会主査。
16:45-17:25 BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスとISO/IEC 30105シリーズについて
1979年~2021年 日本アイ・ビー・エム(株)
研究開発部門ソフトウェア技術推進課でシステムソフトウェア開発,アジアパシフィック標準・製品安全課
で国際標準化活動などに従事。
標準化活動
2011年よりISO/IEC JTC 1/SC 7/WG 27(ソフトウェア及びシステム技術/ITを使ったビジネスプロセスアウトソーシング)国内対応小委員会に参画。WG 27は後にSC 40(ITサービスマネジメントとITガバナンス/)傘下のWG 3へ移転。その他,SC 42/WG 2(人工知能/データ)国内対応小委員会などに参画。2017年よりSC 40/WG 3国際コンビーナに就任。2017年情報規格調査会標準化貢献賞受賞及び2021年同標準化功績賞を受賞。2018年経済産業省工業標準化事業表彰産業技術環境局長賞を受賞。
司会
力 利則(ちから としのり)
【略歴】
1985年~2018年 日本電気(株)
インターナルコンサルティング、NECグループ内ネットワーク・IT化企画、
システム監査、経営監査等を担当。
2019年~2023年 (国立研究開発法人)情報通信研究機構 CIO補佐官
1999年~現在 早稲田大学理工学研究科等 非常勤講師
2018年~現在 (公財)未来工学研究所 シニア研究員
標準化活動
2010年より,ISO/IEC JTC1 SC40 (ITサービスマネジメントとITガバナンス),SC40/WG1(ITガバナンス)
SC42/JWG1(AIガバナンス)などに参画。2008年よりNPO日本システム監査人協会副会長 2022年より顧問。
JIS化活動、システム監査基準作成等に参画。