JIS X 0134-3及びX 0161原案作成委員
第3 種専門委員会
JIS X 0134-3及びX 0161原案作成委員
<2025年度委員会活動報告>
委員長 木下 修司(長崎県立大学)
1. 経緯
1.1 委員会設立の目的
ソフトウェアライフサイクルプロセスにおける保守プロセスの適用支援を手引するJIS X 0161について,ISO/IEC 14764:2006に対応した第2版JIS X 0161(2008年発行)をISO/IEC/IEEE 14764:2022に対応した第3版として改正するため,加えて,システムインテグリティレベルを定めるISO/IEC/IEEE 15026-3に対応したJISを定めるため,情報処理学会情報規格調査会SC 7/WG 7小委員会を母体に,ソフトウェア・メインテナンス研究会からの委員参加も得てJIS X 0134-3及びX 0161原案作成委員会として発足し原案作成作業を行った。
1.2 JIS 原案の改正に至る経緯及び規格内容
JIS X 0134-3においては,0134がシステムアシュアランスの規格としてシリーズ化する前のJIS X 0134:1999(システム及びソフトウェアに課せられたリスク抑制の完全性水準)を実質的に改正するプロジェクトとして進行した。加えて,改正JIS X 0161は,対応国際規格ISO/IEC/IEEE 14764:2022を基に,JIS X 0160:2021ソフトウェアライフサイクルプロセス改正版(対応国際規格ISO/IEC/IEEE 12207:2017)を反映し,またこれまでの用語及び手引を改訂してより詳細化して,ソフトウェア保守が行われる際の作業内容の状況をより詳細に反映している。先ず,これまでの保守の内容を分類した型である“是正保守”,“予防保守”,“適応保守”,及び“完全化保守”に新たに“追加保守”を追加して全部で五つの保守型を示している。
ソフトウェアライフサイクルプロセスにおける保守プロセスの適用支援を手引するJIS X 0161について,ISO/IEC 14764:2006に対応した第2版JIS X 0161(2008年発行)をISO/IEC/IEEE 14764:2022に対応した第3版として改正するため,加えて,システムインテグリティレベルを定めるISO/IEC/IEEE 15026-3に対応したJISを定めるため,情報処理学会情報規格調査会SC 7/WG 7小委員会を母体に,ソフトウェア・メインテナンス研究会からの委員参加も得てJIS X 0134-3及びX 0161原案作成委員会として発足し原案作成作業を行った。
1.2 JIS 原案の改正に至る経緯及び規格内容
JIS X 0134-3においては,0134がシステムアシュアランスの規格としてシリーズ化する前のJIS X 0134:1999(システム及びソフトウェアに課せられたリスク抑制の完全性水準)を実質的に改正するプロジェクトとして進行した。加えて,改正JIS X 0161は,対応国際規格ISO/IEC/IEEE 14764:2022を基に,JIS X 0160:2021ソフトウェアライフサイクルプロセス改正版(対応国際規格ISO/IEC/IEEE 12207:2017)を反映し,またこれまでの用語及び手引を改訂してより詳細化して,ソフトウェア保守が行われる際の作業内容の状況をより詳細に反映している。先ず,これまでの保守の内容を分類した型である“是正保守”,“予防保守”,“適応保守”,及び“完全化保守”に新たに“追加保守”を追加して全部で五つの保守型を示している。
2. 作業内容
2.1 作業の進め方
2025年8月から2026年2月までの各月の7回にわたってJIS 原案作成委員会を開催した。委員長及び幹事による事前編集によるレビュー開始版を作成後,ソフトウェア・メインテナンス研究会委員によるレビュー及び修正文の提供,次いで範囲を分けた委員分担レビュー及び全体範囲レビューをレビューコメント提案・解決処理による方法で行い,最終的な委員長及び幹事による編集を実施して改正版を作成した。
2.2 作業中問題となった点
2025年8月から2026年2月までの各月の7回にわたってJIS 原案作成委員会を開催した。委員長及び幹事による事前編集によるレビュー開始版を作成後,ソフトウェア・メインテナンス研究会委員によるレビュー及び修正文の提供,次いで範囲を分けた委員分担レビュー及び全体範囲レビューをレビューコメント提案・解決処理による方法で行い,最終的な委員長及び幹事による編集を実施して改正版を作成した。
2.2 作業中問題となった点
- “maintenance”の訳は“保守”を維持した。として保守が欠陥の是正だけでなく開発要素があることを強調して示すために“メンテナンス”と変更する提案があったが,この規格はJIS X 0160ソフトウェアライフサイクルプロセスで定義している保守プロセスの手引であるためプロセス名称及び旧規格名称との整合を維持した。
- “modification”を“修正・変更”とした(旧規格の表記“修正”を変更)。この規格と併用する機会が多いシステム及びソフトウェアのエンジニアリングプロセス関連規格,並びに一般的な技術文書では,“修正(する)”は,“correction(correct)”に用いられることも多く,“modification(modify)”を区別できるようにした。
- “correction”という用語は,この規格の用語及び定義では汎用的な定義がされており,汎用的な意味の場合には“是正”,保守を始める起点となる修正・変更依頼又は問題報告を最初に分類するときの分類名称は旧規格と同じ“訂正”と訳し分けた(“訂正”に分類後に更に分類する保守型には“是正”以外に“予防”及び“適応”があるため,保守型名とも区別している)。
3. その他
今回のX 0161改正では,多くの場合に開発作業に保守として対処する必要もあることを,“追加保守”を保守型に新しく追加したことによって表している。しかしながら,対応国際規格ISO/IEC/IEEE 14764の次の改訂時には,よりそのことを強調するような記述及び対応する手引を含めるよう働きかけるなど,今後のJIS再改正で更に解決をはかる方策を模索する必要があると考えられる。
