SC 37専門委員会 (バイオメトリクス)
第1 種専門委員会
SC 37専門委員会 (バイオメトリクス/Biometrics)
<2025年度委員会活動報告>
委員長 坂本 静生(日本電気㈱)
1.スコープ(担当範囲・目的)
SC37専門委員会は,ISO/IEC JTC 1/SC 37が担当するバイオメトリクス分野における国内意見の集約,国際会議への提案・コメント提出,規格案のレビューなどの国内審議を行うとともに,国際標準化活動へと対応している.
専門委員会は,下部組織として,基礎WG・応用WGの二つのWGから構成されており,それぞれの担当範囲は次のとおりである。
なお,SC 37における国際標準化では,ISO/IEC JTC 1/SC 17および,ISO/IEC JTC 1/SC 27における作業が除外されている.このため,これら複数組織にまたがる国際標準が必要とされる場合,SC 37専門委員会は適切にSC 17国内委員会およびSC 27専門委員会と協議および連携を行っている.
専門委員会は,下部組織として,基礎WG・応用WGの二つのWGから構成されており,それぞれの担当範囲は次のとおりである。
- 基礎WG:バイオメトリック用語(国際WG 1担当),バイオメトリックデータ交換形式(国際WG 3担当),バイオメトリクス技術への評価基準の適用,性能試験と報告のための方法論(以上国際WG 5担当)
- 応用WG:共通ファイルフレームワーク,バイオメトリック・アプリケーション プログラミングインターフェース(以上国際WG2担当),関連するバイオメトリックプロファイル(国際WG4担当),管轄をまたがる社会的側面(国際WG6担当)
なお,SC 37における国際標準化では,ISO/IEC JTC 1/SC 17および,ISO/IEC JTC 1/SC 27における作業が除外されている.このため,これら複数組織にまたがる国際標準が必要とされる場合,SC 37専門委員会は適切にSC 17国内委員会およびSC 27専門委員会と協議および連携を行っている.
2.国内活動内容
(1)開催状況
SC 37専門委員会と基礎WGは,基本的に毎月一回の頻度・オンラインで開催している.また応用WGは,会合はもたず案件ごとに,MLでの審議を行っている.主な参加者は,NEC・富士通・日立・日立ソリューションズ・産総研・静岡大学・東京理科大学・JAISAなどである.
(2)主な審議事項
日本から次の二件を提案,国内で議論を進めた.なお,両者ともに経産省国際標準化事業に基づいている.
• ISO/IEC 26247 (合成生体認証サンプルを用いた性能試験および報告の適用性評価手法):日本がNWI提案して承認された.エディタである名田 元氏(富士通)とコエディタである大木 哲史氏(静岡大学)が中心となり,WDの開発と審議を進めている.
• ISO/IEC 24714 (バイオメトリクスの管轄区域横断的及び社会的側面 — 一般的な指針):日本から,異業種が連携してバイオメトリクスによる認証サービスにかかわるユースケースにおける,プライバシーの要考慮事項などを提案するとともに,2023年に成立している本規格改訂を主導し,山田 朝彦氏(産総研)がエディタとしてWDの開発と審議を進めている.
• ISO/IEC 24714 (バイオメトリクスの管轄区域横断的及び社会的側面 — 一般的な指針):日本から,異業種が連携してバイオメトリクスによる認証サービスにかかわるユースケースにおける,プライバシーの要考慮事項などを提案するとともに,2023年に成立している本規格改訂を主導し,山田 朝彦氏(産総研)がエディタとしてWDの開発と審議を進めている.
3.国際会議へのアウトプット
前記国内での活動を踏まえて,国際会議で次の成果を得ている.
- 日本が主導的に進めたISO/IEC 26247の新しい開発およびISO/IEC 24714の改訂へ向け,提案文書を提出した.前者は,日本からNPを提出した後,国際での支持を集めてWIとして承認された.後者も総会で改訂が支持されて開始となった.両者ともに日本からエディタ・コエディタを出し,積極的な開発を進めているところである.
- 他のプロジェクトに対しても,技術的なものから編集上のものまで幅広いコメントを随時提出するとともに,国際会議で貢献した.これらにより,国際標準の実用性や品質を向上させるために貢献,国際的な信頼を継続的に勝ち取っている.
4.課題
バイオメトリック技術が成熟しつつあることから,審議対象となるプロジェクト数と国内外で審議に参加する人員が徐々に少なくなってきた.一方で,国際標準の必要性には変化があまりないことから,少ない人数で効率的に開発する審議体制をどのように維持継続していくか,また新委員の参画をどう促していくかが課題となっている.
5.次年度の予定(見通し・計画)
①審議予定の規格案
②国際会議への参加予定
③委員会としての重点事項
• ISO/IEC 26247及びISO/IEC 24714(WD →CDを予定)
②国際会議への参加予定
• WG会議(コペンハーゲン・2026年7月)
• SC/WG会議(シドニー・2027年2月)
• SC/WG会議(シドニー・2027年2月)
③委員会としての重点事項
• 国内における効率的かつ持続可能な審議体制の構築
• 新委員の参画募集
• 新委員の参画募集
