SC 37 専門委員会 (バイオメトリクス)
第1 種専門委員会
SC 37 専門委員会(バイオメトリクス/Biometrics)
<2024年度委員会活動報告>
委員長 坂本 静生(日本電気株式会社)
1. スコープ
アプリケーションやシステム間の相互運用性とデータ交換を支援するための,人間に関する汎用的なバイオメトリクス技術の標準開発.
汎用バイオメトリック規格には,バイオメトリック用語(WG1担当),共通ファイルフレームワーク,バイオメトリック・アプリケーション プログラミングインターフェース(以上WG2担当),バイオメトリックデータ交換形式(WG3担当),関連するバイオメトリックプロファイル(WG4担当),バイオメトリクス技術への評価基準の適用,性能試験と報告のための方法論(以上WG5担当),管轄をまたがる社会的側面(WG6担当)を含む.
ISO/IEC JTC 1/SC 17におけるカードおよび個人認証へのバイオメトリクス技術の適用に関する作業は除外する.また,ISO/IEC JTC 1/SC 27におけるバイオメトリックデータ保護技術,バイオメトリックセキュリティ試験,評価,評価方法に関する作業は除外する.
汎用バイオメトリック規格には,バイオメトリック用語(WG1担当),共通ファイルフレームワーク,バイオメトリック・アプリケーション プログラミングインターフェース(以上WG2担当),バイオメトリックデータ交換形式(WG3担当),関連するバイオメトリックプロファイル(WG4担当),バイオメトリクス技術への評価基準の適用,性能試験と報告のための方法論(以上WG5担当),管轄をまたがる社会的側面(WG6担当)を含む.
ISO/IEC JTC 1/SC 17におけるカードおよび個人認証へのバイオメトリクス技術の適用に関する作業は除外する.また,ISO/IEC JTC 1/SC 27におけるバイオメトリックデータ保護技術,バイオメトリックセキュリティ試験,評価,評価方法に関する作業は除外する.
2. 参加国
参加国は,Pメンバ33ヵ国(昨年より1ヵ国増)・Oメンバ22ヵ国(同1ヵ国減)である.幹事国は米国で議長はPatrick Grother氏(米国NIST)である.
日本は,エディタ9件・コエディタ16件,TC68/SC2及び同SC8リエゾンを引き受けている.
日本は,エディタ9件・コエディタ16件,TC68/SC2及び同SC8リエゾンを引き受けている.
3.トピックス
a) AIにおけるバイアスのひとつとして取り上げられることがある,性別や人種等の人口統計群に依存するバイオメトリック精度の系統的誤差評価であるISO/IEC 19795-10を,2024年10月に発行した。続けて、FIDOにおける最新の検討結果などを反映することを目的に、改訂を開始したところである.
b) 欧州AI法が規定するハイリスクアプリケーションのひとつ,バイオメトリック識別システムの整合規格であるISO/IEC 9868を,2025年2月に発行した.
c) 近年の顔認証アルゴリズムの性能向上を受け,撮影にあたっての制約条件を緩めてもアプリケーションによっては十分な認証精度が得られるようになってきたことから,制約が少ない撮影条件のための顔画像プロファイルであるISO/IEC 25447の開発開始を決定した.
d) バイオメトリックシステムに対しセンサをバイパスしてデータの注入する攻撃が増加してきていることから、フランスから同規格の新規提案があり、審議の結果SC27配下にJWG7を設置して開発を進めることで決定した。このSC27/JWG7では、SC27がこれまで開発してきたISO/IEC 19989-1(バイオメトリックシステムにおけるセキュリティ評価の基準と方法論)も取り扱うこととなった。
b) 欧州AI法が規定するハイリスクアプリケーションのひとつ,バイオメトリック識別システムの整合規格であるISO/IEC 9868を,2025年2月に発行した.
c) 近年の顔認証アルゴリズムの性能向上を受け,撮影にあたっての制約条件を緩めてもアプリケーションによっては十分な認証精度が得られるようになってきたことから,制約が少ない撮影条件のための顔画像プロファイルであるISO/IEC 25447の開発開始を決定した.
d) バイオメトリックシステムに対しセンサをバイパスしてデータの注入する攻撃が増加してきていることから、フランスから同規格の新規提案があり、審議の結果SC27配下にJWG7を設置して開発を進めることで決定した。このSC27/JWG7では、SC27がこれまで開発してきたISO/IEC 19989-1(バイオメトリックシステムにおけるセキュリティ評価の基準と方法論)も取り扱うこととなった。
4. 日本対応/方針
ビジネス実務で必要となる規格を真摯に開発していくことを念頭におき,提示攻撃やバイアス等AI固有の課題に関連する,ISO/IEC 30107シリーズ,ISO/IEC 20059,ISO/IEC 19795-10及びISO/IEC 9868などの完成度を高めてきた.
さらに,現代のバイオメトリクス技術がその精度を大きく高めたことの結果として,評価用サンプルの収集コストが課題となっている.日本として経済産業省委託事業により,極値統計モデルを活用する新しい精度評価規格であるISO/IEC 5152の開発を完了したが,同様な方向性で新しい提案を行うべく,検討を開始したところである.
さらに,現代のバイオメトリクス技術がその精度を大きく高めたことの結果として,評価用サンプルの収集コストが課題となっている.日本として経済産業省委託事業により,極値統計モデルを活用する新しい精度評価規格であるISO/IEC 5152の開発を完了したが,同様な方向性で新しい提案を行うべく,検討を開始したところである.
5. その他
2024年度までは国際WGの構成に合わせた国内WGで運営してきたが、複数WGに関連する規格の開発が多くなってきたことを受けて,2025年度からは基礎WG及び応用WGの二つのWGに再編し,それぞれが複数の国際WGに対応していくこととした.
バイオメトリクス技術が社会に定着しつつあるところ,社会実装に必要な規格のタイムリーな開発を継続していけるよう,関連業界及びアカデミアとの協調を推進しながら新しい世代を委員として迎えていく.
バイオメトリクス技術が社会に定着しつつあるところ,社会実装に必要な規格のタイムリーな開発を継続していけるよう,関連業界及びアカデミアとの協調を推進しながら新しい世代を委員として迎えていく.