SC 35 専門委員会 (ユーザインタフェース)
第1 種専門委員会
SC 35 専門委員会(ユーザインタフェース/User Interfaces)
<2025年度委員会活動報告>
委員長 大山 潤爾(産業技術総合研究所)
1. スコープ
・ 文化及び言語適合性とアクセシビリティ
・ ユーザーインターフェースのオブジェクト,行為,及び属性
・ 音声,視覚,動作及びジェスチャなどによるシステム制御の規則
・ 視覚,聴覚,触覚,及びその他の感覚におけるシステム,装置,アプリケーションの制御,及びナビゲーションのための方法,及び技術
・ ユーザーインターフェースのシンボル,機能性,及びインタラクション
・ モバイル装置,携帯装置,及び遠隔インタラクションのユーザーインターフェース
2. 参加国
- 議長・幹事国はフランスが務め,2025年度末現在,Pメンバ19カ国,Oメンバ19カ国で構成されている.
- 国際会議は通常年2回開催しているが,2025年度は次の2回の会議を開催した.
2026年1月19日, 23日 フランス国 サンドニ
- SC 35は,2025年度末現在,傘下に次の7つのWGをもつ.このうちWG 2とWG 4は日本がコンビナを務める.
WG 2: グラフィカル ユーザーインターフェース及びインタラクション
WG 4: モバイル及びウェアラブルデバイスのユーザーインターフェース
WG 5: 文化及び言語適合性
WG 6: ユーザーインターフェース アクセシビリティ
WG 9: ナチュラル ユーザーインターフェース及びインタラクション
WG 10:感情情報処理ユーザーインターフェース
- 2025年度は,ISが13件,TSが2件発行された。その他に発行が決定した案件が3件あり,うち2件は日本がプロジェクトエディタを務めた.2025年度末現在,7件の審議案件があり,また日本がプロジェクトエディタを務めて提案予定の案件は3件である.
3. トピックス
a) ISO/IEC 9995シリーズ
キーボードに関する規格.WG 1で審議中.12部構成.このうち,2025年度に,第1部(総則),第2部(英字),第3部(国際),第4部(数字),第9部(多言語),第10部(非グリフ記号),及び第11部(デッドキー)がIS発行.2025年度末現在,第7部(ファンクションキー図記号)がFDIS準備中.
b) ISO/IEC 20071シリーズ
情報機器のUI構成要素アクセシビリティに関する規格.WG 6で審議中.
2025年度末現在9部構成.このうち,2022年に発行された第5部(アクセシビリティ設定),及び2018年に発行された第23部(字幕)は日本提案である.構成部数は今後増える予定.
2025年度に,第20部(視聴覚メディア),第40部(AAC)及び第41部(AACデザイン)が発行.2025年度末現在,第24部(手話)がDIS準備中.第31部(キオスク端末)がFDIS準備中.また今後,韓国からAIに関連したUIのアクセシビリティに関するプロジェクトが提案される予定.
c) ISO/IEC 30113シリーズ
情報機器のジェスチャコマンドに関する規格.WG 9で審議中.
2025年度末現在7部構成.全て韓国提案.2025年度に,第 62部(スクリーンリーダ用マルチポイントジェスチャ)がIS発行.
d) ISO/IEC 29138シリーズ
2004年から2014年まで活動していたJTC 1/SWG-A(アクセシビリティ)の成果であるアクセシビリティに関するTRであり,3部で構成されていた.SWG-A解散後にSC 35がこのメンテナンスを引き継いだ.WG 6で審議中.
2025年度末現在,追加のパートである第4部(ユーザアクセシビリティニーズの適用)がIS発行準備中.
e) ISO/IEC 30150シリーズ
感情情報処理ユーザーインターフェースに関する規格.中国からの提案である. WG 10で審議中.2025年度末現在2部構成.構成部数は今後増える予定.
2025年度末現在,第11部(表現),及び第31部(注釈)がDIS投票終了.第51部(キャビンサービス)がNP投票中.
f) ISO/IEC 22121シリーズ
バーチャルキーボードに関する規格.カナダからの提案である.3部構成.WG 1で審議中.
2025年度に第3部(支援技術)がIS発行.
2025年度末現在,第1部(枠組)は日本がエディタを務めIS発行準備中.
g) ISO/IEC 7818
パーソナル移動サービスに用いる機器の音声命令に関する規格.日中韓の共同提案で,韓国が主導.WG 9で審議.
2025年度にIS発行.日本提案で国際標準化したISO/IEC 30122シリーズの応用例として日本もエディタを引き受けた.
h) ISO/IEC 20931
日本が主導で進めているサードワークプレースの一つであるサービス付きオフィスの標準化に関連して,予約検索アプリ等で使用されるアイコンを定めるISである.WG 2で審議.
2025年度にIS発行.日本がエディタを務めた.
i) ISO/IEC 24216
日本が主導で進めているメタバースに使用されるアバターに関する規格.2023年度から審議開始.日本がエディタを務める.WG 2で審議中.
2025年度末現在,第1部(総則)がIS発行準備中.第2部(アイコン)がNP準備中.
j) ISO/IEC 25719
日本が主導で進めているバーチャルヒューマンに関する規格.WG 2で審議予定.
2025年度末現在NP準備中.日本がエディタを務める予定.
k) ISO/IEC 25721
日本が主導で進めているプログレッシブインターフェースに関する規格. WG 4で審議予定.
2025年度末現在NP準備中.日本がエディタを務める予定.
l) ISO/IEC 30071シリーズ
アクセシビリティを社会や組織に実装する方法に関する規格.2025年度末現在1部構成.構成部数は今後増える予定である.WG 6で審議中.
2025年度末現在,第2部(当事者参加)がNP準備中.日本がエディタを務める予定.
4. 日本対応/方針
2026年度以降は,2025年度に引き続き,メタバースに使用されるアバター,バーチャルヒューマン,プログレッシブインターフェース,及び当事者参加方法の標準化を日本主導で進めていく予定.
