SC 24専門委員会 (コンピュータグラフィクス,画像処理及び環境データ表現)

第1 種専門委員会

SC 24専門委員会 (コンピュータグラフィクス,画像処理及び環境データ表現/Computer graphics, image processing and environmental data representation)

<2025年度委員会活動報告>

委員長 一刈 良介(産業技術総合研究所)

1.スコープ(担当範囲・目的)

本委員会に対応する国際組織は,ISO/IEC JTC 1/SC 24であり,担当範囲は,以下に関する情報技術応用システムのための各種インタフェースを標準化することである.
  •  コンピュータグラフィクス
  •  画像処理
  •  バーチャルリアリティ(VR)、拡張現実(AR)、ならびに複合現実(MR)(MAR: Mixed and Augmented Reality)
  •  環境データ表現
  •  情報の提示(可視化)と対話

 ただし,以下の内容は除外されている.
  •  マルチメディアの効率的な符号化

2.国内活動内容

(1)開催状況

SC24では、オンラインのコミュニケーションツールを活用して、審議事項がある際に随時議論を行っている。参加メンバーは産総研と東芝から参加しているが、企業からの参加が少ないことが課題となっている。

(2)主な審議事項

SC24に関係した日本が関わる提案としては次の2件を提案。その他、SC24に関係して各国から提案された内容の議論を進めた。

  •  ISO/IEC 21134(自律航行技術を用いた統合型屋内測位手法のベンチマーキングに関して):日本(プロジェクトエディタは一刈)が中心となってこれまで開発を進めてきた屋内測位の評価フレームワークに関する規格に関して、DIS段階での指摘内容への回答に関する対応やその議論・修正を行い、2026年の1月に国際規格として無事発行された。
  •  ISO/IEC PWI 26952(VR/AR/MRを用いた学習・教育・訓練に関するユースケースとデザインガイドライン)に関する規格は、日本のメンバーも提案者として参画している。


 

(3)特記事項

SC24のチェアパーソンに前SC24の専門委員会委員長であった産総研の蔵田が就任したため、2025年度の途中より産総研一刈がSC24の専門委員会委員長を引き継いだ。

3.国際会議へのアウトプット

SC24の国際会議へのアウトプットとして次の成果を得ている。

  • 日本が主導的に進めたISO/IEC 21134が承認され、2026年1月に国際規格として発行された。
  • SC24内においては、蔵田がチェアパーソン、一刈がWG9のコンビーナを務めるなど、日本が主導的に進め、国際的なプレゼンスを示せている。
  • XR分野の学術会議であるIEEE ISMAR2025、 IEEE VR2026において、XRに関する標準化に関するコミッティの設立、パネルセッションやワークショップの開催等を進めており、標準化活動とアカデミアや産業界とのさらなる連携に向けた学会内でのコミュニティ形成についても取り組み、イベント開催を通じて高いプレゼンスを発揮できている。
     

4.課題

国際会議においては日本が重要な役職についているが、国際会議、国内審議の両方において参加人数が少なくなっていることが課題である。特に企業や大学からの参加が少なく、関連分野における企業や大学の活動における標準化に参加するメリットの明確化が課題となっている。

5. 次年度の予定(見通し・計画)

① 審議予定の規格案(日本が参加するもの)
 ・ISO/IEC PWI 26952 (NWIPの承認を目指す)

② 国際会議への参加予定
 ・SC24プレナリー(欧州、2027年7月頃)

③ 委員会としての重点事項
 ・新委員の参画募集