JTC 1サブグループ対応小委員会
第1 種専門委員会
JTC 1サブグループ対応小委員会
<2025年度委員会活動報告>
委員長 関 喜一(産業技術総合研究所)
1. スコープ
これらのサブグループは2018年当時はAG (Advisory Group), SWG (Special Working Group), SG (Study Group), AHG (Ad Hoc Group)に分類されていたが,2019年にSD (Standing Document) 10の廃止に伴ってSG, SWGの呼称は使用しないこととなり,全てAG又はAHGとすることとなった.
AGは,JTC 1直下に配置された,JTC 1国際議長の諮問会議体であり,主なスコープは,業務指針の見直しなど組織運営に関する審議,及び将来の規格開発を視野に入れた技術課題の検討などである.
2025年度末現在,JTC 1直下のサブグループは次の通りである.
グループ 名称
JAG JTC 1 Advisory Group
AG 1 Communications
AG 2 JTC 1 Emerging Technology and Innovation (JETI)
AG 14 Systems Integration Facilitation(SIF)
AG 15 Standards & Regulations
AG 19 Coordination with ISO TC 20/SC 16 on Unmanned Aircraft Systems (UAS)
AG 20 Coordination with ISO/TC 268/SC 1 on Smart Community Infrastructures
AG 22 Coordination with World Economic Forum
AHG 7 Supplement alignment
AHG 10 OSD feedback
AHG 11 Neuromorphic computing systems
JWG 1 Joint ISO/IEC JTC 1 - ISO/TC 268/SC 1 WG - Smart city infrastructure planning
WG 11 Smart cities
WG 12 3D Printing and scanning
WG 13 Trustworthiness
WG 15 Vocabulary
なお,JAGは2019年から総会が年に2回開催されることになったことから活動を休止中である.
2025年度は,次の組織の変更があった.
標準文書をオンラインで作成するOSD (Online Standards Development)に関して,各国から問題点の提起や運用方法についての提案が多数寄せられた.これらを受け、OSDの問題点をフィードバックするAhG 10 (OSD feedback)を発足させることになった.
また,Neuromorphic computing systemsについて検討するAhG 11を発足されることになった.
JTC 1の持続的な継承計画を検討するAHG 8(Succession Planning)が作成した“Guidance document on Succession Planning”の取り扱いについて議論があった.現在のガイダンス文書に従い各SCに継承計画を実施してもらい,毎年11月の総会で各SCは状況を報告することになった.ガイダンスの位置づけはSDとはせずN文書に留め,今後のメンテナンスは議長とCMが行うことになった.AhG 8は役割を終了し解散することになった.
国内では,AHG 7はディレクティブズ小委員会が担当している.またJWGと5つのWGは規格開発を行うため,それぞれ専門の小委員会等で対応している.
なお SC 43 (Brain-computer Interfaces)は,参加者が極端に少ないことからSC専門委員会を設置せずに本小委員会が担当している.
2. 参加国
AG 1:3名
AG 2: 10名
AG 14:4名
AG 15:5名
AG 19: 15名
AG 20:15名
AG 22:5名
3. トピックス
a) AG 1 Communications
JTC 1の広報活動を行っている.JTC 1 Webサイトの管理,活動報告の外部公開などを担当している.四半期ごとにJTC 1 Newsletterの発行を行い,また世界標準の日への対応も行なった.JTC 1 Newsletterは機械翻訳され情報規格調査会Webサイトで公開されている.
b) AG 2 JTC 1 Emerging Technology and Innovation (JETI)
新興技術の調査を行っている.毎年,国際規格化すべき新興技術課題を提示している.2025年は20の優先新興技術課題を選定した.更にはそれらを紹介すべく2026年1月にJTC 1 Foresight Workshopを実施,Physical AI, Neuromorphic Computing Systems, WEF Top 10 Emerging Technologies & Governanceが紹介された
2025年度末現在,次の3つのTTR (Technology Trend Report)の発行を決定.
- Intelligent Uncrewed Systems
- CitiVerse
- Neuromorphic computing
c) AG 14 Systems Integration Facilitation(SIF)
本小委員会の委員がSystem Integration Entity (SIE: システムインテグレーションにフォーカスした組織)となるSC, WGの会合にFacilitatorとして参加し,System Integrationを推進している.
d) AG 15 Standards and Regulations
法律や規制を発布している組織・団体との情報交換を行うと同時にJTC 1に期待される要因のフィードバックを行っている.2025年度末現在,EUとの情報交換を目指している.
e) AG 19 Coordination with ISO TC 20/SC 16 on UAS
無人航空機システムの標準を策定しているISO TC 20/SC 16との調整を行うために発足した.2025年度末現在,"Guidelines for Coordination on UAS Standardization Activities"を内部資料として開発している.
f) AG 20 Coordination with ISO/TC 268/SC 1 on Smart Community Infrastructures and IEC SyC Smart Cities
Smart Cityの標準化についてISO TC 268/SC 1とIEC SyC Smart Citiesの調整を行っている.会議は必要に応じて開催することになっている.会議は非定期に開催され,お互いに関連する規格案を共有し意見交換する場として利用されている.
g) AG 22 Coordination with the World Economic Forum (WEF)
World Economic Forum (WEF)との情報交換を行っている.JTC 1が興味を示している項目としてDigital Trustを挙げている.
h) AHG 10 OSD feedback
OSDの問題点をフィードバックする報告書を作成している.
i) SC 43 Brain-computer Interfaces
2025年度は,9月に第7回総会をインド国デリーで開催した.また3月に第8回総会をイタリア国ミラノで開催した.
2026年度末現在,IS 2件,TR 1件,TS 1件を発行済.審議中の案件7件,PWIを9件持っている.
また,かねてよりスコープを再度明確にするようJTC 1から指示されている件について,日本から提案したスコープ変更案を考慮し,かつスコープ外の案件に関して協力を求める外部TC/SCを明確にすることが求められ、2026年5月のJTC 1 São Paulo総会で報告する予定.
4. 日本対応/方針
2025年度は,JTC 1では5月と11月の2回の総会が開催されたが,これらの総会におけるAG関連の提案について,日本の方針を議論した.
2026年度以降も,2025年度に引き続き,国際に接客的に参加すると共に各サブグループの進捗を確認し,日本として必要な対応をしていく予定.
また,SC 43の国内対応委員会として,2024年度は9月と3月に開催された総会に参加し,運営に関する積極的な意見を行なった.2026年度も審議案件への投票やWGへの参加を行い,引き続きSC 43の活動を注視していく。
