標準化功績賞・貢献賞: 2024

本学会情報規格調査会規程により、2024年度は2024年5月23日に開催の第39回規格総会で受賞者に表彰状が授与されました。

標準化功績賞

伊藤 雅樹 氏

伊藤氏は、2016年から2023年の7年にわたり規格役員会を始めとする当調査会の事業運営に関わる委員会に参画され、事業計画の推進および外部団体との連携など、健全な運営の維持に多大な貢献をされました。またJTC 1/WG 11小委員会およびJTC 1/WG 12小委員会の主査を務められ、国内意見の取りまとめおよび他国との調整に尽力されました。

高木 渉 氏(株式会社 日立製作所)

高木氏は、1995年からプログラム言語COBOLの国際標準化活動に参加され、SC 22/WG 4国際コンビーナおよびSC 22専門委員会幹事並びにWG 4小委員会主査としてISO/IEC 1989(プログラム言語COBOL)の改正およびその対応JIS規格の作成を主導するなど国内外で多大な貢献をされました。さらに2015年からはSC 2専門委員会に参加しCOBOLで多バイト文字を扱う機能の国際標準化活動に尽力されました。

標準化顕功賞

塩谷 和範 氏

塩谷氏は、1994年から29年間にわたりSC 7(ソフトウェア及びシステム技術)の6つのWGにおいて標準化活動に参画され、SC 7/WG 11(ソフトウェア技術に関するデータ定義と表現)におけるCDIF転送方式やWG 24(小規模組織のライフサイクルプロセス)における自律改善メソッドSPINA3CHなど多数の規格でプロジェクトエディタを務め、規格制定に尽力されました。また2017年からは、SC 7/WG 24小委員会主査に就任し、国際および国内のSC 7/WG 24の活動をリードする存在として活躍されました。

西 康晴 氏

 西氏は、SC7/WG26小委員会において、2009年の発足から2023年までの14年間の長きにわたり主査を務められ、ISO/IEC/IEEE 29119(ソフトウェアテスト)の規格制定や国内への普及などに多大な貢献をされました。また国際においては、ISO/IEC 29119-9(ゲームテスト)のプロジェクトエディタやISO/IEC 29119-16(大規模ソフトウェアのテスト)のコエディタも務め、ソフトウェアテストが重要となってきているゲームソフトウェア業界での国際標準化にも貢献されました。

標準化貢献賞

杉尾 敏康 氏(パナソニック ホールディングス株式会社)

 杉尾氏は、2010年よりSC29/MPEGの標準化活動に参加され、映像符号化のエキスパートとして様々な標準化に貢献されました。特に、ISO/IEC 23090-9:2023(G-PCC)の標準化活動においてコア実験のコーディネータとして議論を主導し技術仕様の策定に大きく貢献をされました。またプロジェクトエディタとしても規格開発に多大な貢献をされました。さらには、市場へのG-PCC導入推進に向けアルゴリズム文書のエディタとして活動し、公開文書を発行し標準の普及促進に多大に貢献されました。

武部 泰行 氏(一般社団法人 エコーネットコンソーシアム/テュフ ラインランド ジャパン株式会社)

武部氏は、家庭用エアコンを宅内ネットワークを介して制御するためのアプリケーションプロトコル(ISO/IEC 14543-4-301)および、蓄電池システムを宅内ネットワークを介して制御するためのアプリケーションプロトコル(ISO/IEC 14543-4-302)のプロジェクトエディタを務められました。エコーネットコンソーシアムの協力を得てSC 25/WG 1で国際標準化を推進され、国際コンビーナや他国メンバと積極的に合意形成を進められ、これらの国際規格発行に多大な貢献をされました。

高橋 遼平 氏(ソニー株式会社)

 高橋氏は、2016年よりSC29/MPEGの標準化活動に参加され、ISO/IEC 23090-2(OMAF)、ISO/IEC 23090-10(Carriage of V3C data)、ISO/IEC 23090-14(Scene Description)およびISO/IEC 23090-18(Carriage of G-PCC data)において、数多くの技術提案を行い、これらの規格策定に大きく貢献されました。また、ISO/IEC 23090-18のプロジェクトエディタとして規格開発に多大な貢献をされました。

中條 健 氏(シャープ株式会社)

 中條氏は、2005年よりSC 29/MPEGの標準化活動に20年以上にわたり継続的に参加され技術提案を行い、ビデオ符号化の国際標準化に貢献されました。特にISO/IEC 23002-7(VSEI)のVersion 3の策定にあたり、アドホックグループのCo-chairを務め議論を主導されました。さらには、プロジェクトエディタとしても規格策定に多大な貢献をされました。