標準化功績賞・貢献賞: 2019
本学会情報規格調査会規程により,2019年度は2019年5月21日に開催の第34回規格総会で,受賞者に表彰状が授与されました。本学会情報規格調査会規程により,2020年度は2020年5月21日に開催の第35回規格総会で,受賞者に表彰状が授与されました。
標準化功績賞
篠木 裕二 氏 (一般社団法人 情報処理学会)
篠木氏は,1990年からSC7での国際標準化に尽力され,2010年から約10年にわたり情報規格調査会の規格部門マネージャを務められました。 情報規格調査会ではJTC 1に設置されたSC及びWG等に対応し ,最小限の事務局体制を維持しつつ審議運営を発展させ, また再委託事業への積極的応募 セミナなど新規事業の立ち上げ, 国際会議派遣費策定方法の構築など 経営の健全化に貢献され, 会の発展および情報技術の標準化に多大なる貢献をされました。
鈴木 俊宏 氏 (日本オラクル株式会社)
鈴木氏は,2001年から当調査会の活動に参加され,規格役員をはじめSC 27,SC 32等の様々な専門委員会の委員を歴任されました。 SC 38専門委員会では委員長を8年務められ,ディレクティブズSWGおよびJAG小委員会では幹事として国内委員会のまとめと国際対応に多大な功績を残されました。 さらには共同エディタとして複数のプロジェクトを推進するとともに,国際リエゾンやシステムズ・インテグレーション・ファシリテータとしても関連TC/SC間の調整に尽力されました。
山田 朝彦 氏 (国立研究開発法人 産業技術総合研究所)
山田氏は,バイオメトリクスの普及のために,SC 27とSC 37において 情報セキュリティ関連領域での国際標準化活動に10年以上にわたり尽力されました。 6年に渡るSC 37専門委員会委員長をはじめ,WG 2主査, WG 4主査, WG 6主査として国内委員会活動を推進し国際会議に参加するとともに,プロジェクトエディタとして10件を超える国際標準原案の作成や,リエゾン活動も推進して,国際標準化活動の活性化に寄与されました。
標準化貢献賞
齋藤 稔 氏 (富士通株式会社)
齋藤氏は,2012年からSC 32/WG 2小委員会に委員として参加し, 2017年からは同委員会の幹事を務められ,日本提案のISO/IEC 19763シリーズ(メタモデルの相互運用枠組み)の実務活用の視点を提言し,ISO/IEC 19583シリーズ(メタデータのコンセプトと使用法)の立ち上げに貢献されました。また, 国内事例に基づいた技術報告書(ISO/IEC TR 19583-22:2018)の開発を取り纏められ, ISO/IEC 19763シリーズを実務に活用できる規格として大いに普及・促進させるなど多大な貢献をされました。
酒井 康夫 氏 (一般社団法人 日本自動認識システム協会)
酒井氏は,ISO/IEC JTC 1/SC 37(バイオメトリクス)/WG 2(テクニカルインターフェース),WG 5(技術の試験及び報告)及びWG 6(社会的課題)に関する11年以上にわたる活動において,多くの国際提案を行いISO/IEC 24779-9:2015やISO/IEC 19795-2:2007/Amd 1:2015等の複数の規格発行に顕著な貢献をされました。2010年からは8年間にわたり日本自動認識システム協会主催の自動認識総合展(東京)や標準化セミナーの中で,SC 37の国際標準化活動を業界関係者に広く伝え標準規格の普及に貢献されました。
志水 信哉 氏 (日本電信電話株式会社)
志水氏は,SC 29/WG 11/Video小委員会に委員として参加し, 動画像符号化方式ISO/IEC 14496-10(AVC)及びISO/IEC 23008-2(HEVC)の多視点拡張規格及び三次元拡張規格の国際標準化において多数の技術提案を行い, 同規格の新規作業項目提案や性能向上に大きく貢献されました。 また 同規格に対する適合性試験規格やMPEG-4 AVCのメンテナンスにおいては プロジェクトエディタを務めるなど国際規格の開発に尽力されました。
杉本 和夫 氏 (三菱電機株式会社)
杉本氏は,SC 29/WG 11/Video小委員会の委員として標準化活動に参加され,ISO/IEC 23008-2(MPEG-H HEVC)標準化ではアドホックグループチェアとコア実験グループチェアを担当し,国際会議にも継続的に参加して多くの技術提案を行い,同規格の性能向上に大きく貢献されました。 ISO/IEC 23002-4(MPEG-C RVC)標準化においてもアドホックグループチェアとプロジェクトエディタを担当するなど 国際規格の開発に尽力されました。
原田 要之助 氏 (情報セキュリティ大学院大学)
原田氏は,2008年より情報セキュリティマネジメントの標準化に委員またはISACAのリエゾンとして貢献され,2014年からはプロジェクトエディタとしてISO/IEC 27021の開発に尽力されました。 一方, ITガバナンスの分野においても,2010年から委員として,2014年からはSC 40/WG 1小委員会の主査として国内委員会のまとめに多大な貢献をされました。 ISO/IEC 38500及びISO/IEC 27014のJIS原案作成委員会の委員長としても活躍されました。
堀田 勝美 氏 (株式会社 コンピータジャパン)
堀田氏は,SC 7/WG 2小委員会およびSC 7/WG 10小委員会の委員としてISO/IEC TR 15504規格群,ISO/IEC 15504規格群及びISO/IEC 33K規格群の国際標準化に多大な貢献をされました。さらにはJIS原案作成委員会の委員としてもプロセスアセスメント規格の日本語翻訳版の作成に尽力されました。委員としてのみならずコンサルタントとしても産業界にて積極的に活動され,プロセスアセスメントの教育・普及・コンサルテーション分野へ多大な貢献をされました。
八木 隆 氏 (株式会社 日立製作所)
八木氏は,2006年5月よりSC 7/WG 25小委員会に参画されITサービスマネージメントの国際標準の策定に尽力されました。2014年2月からは,SC 40/WG 2小委員会の主査として円滑な委員会運営に努められました。 さらにISO/IEC 20000-1第3版の策定作業では, 共同エディタとして活躍するとともに 日本の意見を反映するために積極的に活動し,2018年9月に発行することに貢献されました。
山影 朋夫 氏 (東芝インフラシステムズ株式会社)
山影氏は, ISO/IEC 13818-1:2007/Cor3及びAmd3:2009/Cor1(MPEG-2) ISO/IEC 14496-10:2009/Amd1(AVC)のプロジェクトエディタを担当されました。 さらにはISO/IEC 23008-2(HEVC)では,アドホックグループチェアを担当される等, 国際規格制定に多大な貢献をされました。 また 放送サービス高度化推進協会で新4K8K衛星放送の送出運用規定策定に参加され,ISO/IEC 23008-2/-1(MMT)の普及にも尽力されました。