産業標準化表彰令和3年度
*本ぺージは、経済産業省の下記ページを加工して作成。
https://www.meti.go.jp/press/2021/10/20211019001/20211019001-2.pdf
(https://www.meti.go.jp/press/2021/10/20211019001/20211019001.html内)
2021年10月20日に産業標準化に貢献した個人及び事業者に対する表彰が行われました.
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2021年10月20日に産業標準化に貢献した個人及び事業者に対する表彰が行われました.
経済産業大臣表彰
令和3年度は, 20名/5組織の受賞で, JTC 1関係では下記の方々が受賞されました。
谷口 昭史 氏 (パイオニア株式会社)
ISO/IEC JTC 1(情報技術)/SC 23(情報交換及び保存用ディジタル記録再生媒体)国内委員長及び国際議長就任期間中、17 件のデジタルストレージ関連の国際標準を日本主導で策定、特に光ディスクによるデータアーカイブ分野の6件は、ハードデスクなどの媒体と比べて極めて省エネかつ信頼性の高い日本優位の技術であり、その国際産業競争力強化に貢献大。さらに、DVD フォーラムの DVD-R/RW 規格策定議長を長年務め 26 件のフォーラム標準を制定、同時並行して国際標準・JIS 化を積極的に推進し、CD、ブルーレイディスク技術の国際標準化と合わせ、世界の AV・データ交換用途に応用され、社会的波及効果は極めて大。
福住 伸一 氏 (国立研究開発法人 理化学研究所)
ISO/TC 159(人間工学)/SC 4(人とシステムとのインタラクション)及び ISO/IEC JTC 1( 情 報 処理)/SC 7(ソフトウェア工学)において、人間工学の基本である方向通則及びユーザビリティに関するWGの国際コンビーナ、使うことによる品質(利用時品質)に関する ISO 規格のチーフエディタに就任し、アクセシビリティ規格の JIS の国際提案と、常に産業規格に対してユーザ視点を取り込むことに務め、製品やシステムのユーザビリティ向上に貢献。また、5 件の人間工学 JIS の原案作成及び広報を推進し、国際規格の日本国内への普及に貢献。
日本アイ・ビー・エム株式会社
情報技術分野(ISO/IEC JTC 1)の符号化文字集合から人工知能に至る幅広い分野の委員会に長年にわたって専門家を派遣し、委員長、プロジェクトエディタなどの立場で国際規格の策定に主導的役割を果たして日本のプレゼンスを向上させると共に、情報技術の標準化を推進し、異なる製品・サービス間の相互運用性を高めることに貢献。また、アクセシビリティに関する委員会に専門家を派遣し、JIS の制定・普及に貢献し情報処理システムの幅広い利活用へ道を開くなど情報処理産業の発展に大きく寄与。
産業技術環境局長表彰
貢献者表彰23名1組織,奨励者表彰7名の受賞で、JTC 1関係で貢献者表彰を4名の方が受賞しました.
貢献者表彰受賞者:石川 孝明 氏 (キヤノン株式会社)
2014年よりISO/IEC JTC 1/SC 29(音声、画像、マルチ メディア、ハイパーメディア情報符号化)/WG 1(静止画像符号化)の国内対策委員会委員長を務め、国際会合に継続して出席し、画像とメタデータの連携に関する規格の策定など 5件のプロジェクトエディタを務めた。それらはより安全なコンテンツ流通の実現に資する規格である。また、WG の運営にも積極的に携わり、規格の要求仕様を検討するサブグループの副議長を務め、会合の合意項目の集約文書を作成する委員会の議長を 11 回務める等、円滑な会合運営に尽力し、SC 29 の幹事国である日本のプレゼンス向上に貢献。
貢献者表彰受賞者:市ヶ谷 敦郎 氏 (日本放送協会)
ISO/IEC JTC 1(情報技術) SC 29(音声、画像、マルチメディア、ハイパーメディア情報符号化)/WG 11(MPEG)のエキスパートとして新映像フォーマットである 8KUHDTV(超高精細テレビ)/HDR 映像を伝送可能とする MPEG-H HEVC(高能率映像符号化)やMPEG-I VVC(多機能映像符号化)の国際規格化及びコーデック(音声・映像データを変換・符号化する装置・機能)開発における動作検証工数の削減に寄与するガイドラインの標準化に貢献。4K8K衛星放送やストリーミングサービスの実現及びそれを実現するための機器開発における開発コストの削減に寄与し、国際規格の普及を促進。
貢献者表彰受賞者:河合 和哉 氏 (国立研究開発法人 産業技術総合研究所)
ISO/IEC JTC 1(情報技術)国内委員会副委員長及びJTC 1/SC 41(インターネット・オブ・シングスとデジタルツイン)国内委員会委員長として委員会運営と成長著しい IoT 市場での規格開発を推進。この間、4 件の日本提案の規格開発を推進し、 2020 年Society5.0 を支える重要な基盤要素である IoT におけるデータ通信の効率化を実現する ISO/IEC 30161-1(様々な IoT サービスのための IoT データ交換プラットフォーム)の発行に貢献。各国代表と調整し、JTC 1/SC 41 での新規規格の提案にあたり ISOやIECの関連TC/SCとの連携を図るSectorial Liaison Groupの設置を提案し円滑な委員会運営に貢献。
貢献者表彰受賞者:渡辺 友弘 氏 (株式会社デンソーウェーブ)
現在、世界中で利用されている「QR コード」を国際規格化するため、ISO/IEC JTC 1/SC 31(自動認識及びデータ取得技術)/WG 1(データキャリアー)のエキスパートとして各国に粘り強く交渉を行い規格開発を支援し、2000 年に国際規格が制定。現在は QR コードの派生コードである rMQR(長方形 Micro QR コード)の規格化を提案している。これは高さ寸法が制限される印字環境でもより多くのデータを格納できるコードであり、国際標準化されることで、日本のみならず世界の産業界において資源の効率的な管理、運用が可能となり、人々の生活向上の貢献が期待される。