産業標準化表彰平成26年度
2014 年10月14日(火)に都市センターホテルにおいて,工業標準化に貢献した個人及び事業者に対する表彰が行われました.
経済産業大臣表彰
昭和28年以来,工業標準化事業に率先して取り組み,その功績が顕著であると認められる者及び組織を表彰するものです.
本年度は,個人20名,3組織の受賞で,当調査会からは,1組織が受賞されました.
本年度は,個人20名,3組織の受賞で,当調査会からは,1組織が受賞されました.
ソニー株式会社
オーディオ,ビデオ,マルチメディアに関する国内外の標準化に尽力し,製品・サービスを通じて社会に貢献.特にIEC/TC 100(AVマルチメディア)及びISO/IEC JTC 1/SC 29(AV 情報符号化)を中心に,国際幹事等を多数輩出し技術審議のみならず委員会運営にも貢献.JTC 1では,SC 6(通信システム間の情報交換)を中心に非接触ICカード規格の普及推進で国民生活の利便性向上に貢献.また,IEC上層活動では,SMB委員,CB委員等を歴任するなど日本の国際標準化ポジション向上にも多大の貢献.
産業技術環境局長表彰
平成19年度から国際標準化活動を幅広い側面から支える関係者を表彰するものです.
本年度は,貢献者表彰17名,奨励者表彰6名,功労者表彰2名の受賞で,当調査会からは,2 名が貢献者表彰を,3名が奨励者表彰を受賞されました.
本年度は,貢献者表彰17名,奨励者表彰6名,功労者表彰2名の受賞で,当調査会からは,2 名が貢献者表彰を,3名が奨励者表彰を受賞されました.
貢献者表彰受賞者: 池ノ谷 由紀子 氏 (元 一般社団法人 情報処理学会)
JTC 1/SC 29(音声,画像,マルチメディア,ハイパーメディア情報符号化)の国際幹事を務めSC 29の運営に尽力した功績.デジタルカメラ,デジタル放送,インターネット配信等,情報通信・放送・コンテンツ業界への貢献度がきわめて高いマルチメディア符号化の標準化活動に貢献し多くの規格を成立させた.また,国内において,JTC 1の専門業務指針を検討する小委員会に参画し,業務指針の改正検討に貢献.
貢献者表彰受賞者: 山田 淳 氏 (株式会社 東芝)
社会インフラを支える情報システムなどに利用されるソフトウェア製品の品質特性に関する規格制定に長年にわたり尽力.JTC 1/SC 7(システム及びソフトウェア技術)におけるシステム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価に関する規格群(ISO/IEC 25000シリーズ)の規格化活動でコエディターを務めるなど,多くの国際規格制定に貢献.ソフトウェア及びシステムに関するライフサイクルプロセス規格群(ISO/IEC 12207,15288)の作成にも大きく貢献.
奨励者表彰受賞者: 石川 孝明 氏 (早稲田大学)
JTC 1/SC 29(音声,画像,マルチメディア,ハイパーメディア情報符号化)のWG 1(JPEG静止画像符号化)での活動に尽力.JPEG2000規格の追補策定に関与し,デジタルアーカイブの研究開発を通じて同規格の実用化と普及に貢献.SC 29専門委員会のエキスパートや小委員会の幹事を務め,新プロジェクトとして承認されたJPEG AR(拡張現実感)及びJPEG Systems の審議において,日本国内の意見を集約しNWI提案の一部に反映させるなど積極的に貢献.
奨励者表彰受賞者: 志水 信哉 氏 (日本電信電話株式会社)
JTC 1/SC 29/WG 11 及び,MPEG とITU-T の合同チームにおいて,立体映像など高臨場感映像の効率的な蓄積・配信を実現するための多視点映像符号化規格などにNWI提案段階から参画し,多くの提案を行うなど国際標準化推進に尽力.多視点映像符号化規格の適合性試験規格策定に関しプロジェクトエディタを務め,試験用のデータと規格の整合性を積極的に確認するなど多大な貢献.国内においても委員会エキスパートとして審議活動に尽力.
奨励者表彰受賞者: 蝶野 慶一 氏 (日本電気株式会社)
4K/8K といった超高解像度映像を用いた次世代放送などを実現するために必要となる映像符号化規格(HEVC規格)の開発において,アドホックグループ等の議長として端末メーカ・サービスオペレータらの異種意見を調整し,インターレースフォーマット対応等,規格の完成に尽力.また,規格の普及に向け,次世代放送/通信システムの研究開発に努め規格拡張に取り組むとともに,3Dテレビ放送に必要となるステレオ映像を用いた放送サービスに関する国際規格の改正においてプロジェクトエディタを務めた.
2014年 IEC(国際電気標準会議)1906
IEC1906 賞は、IEC が行う,電気・電子技術の標準化活動に大きく貢献した者に対する表彰です. 2014年の日本での受賞者は31名,JTC 1の関係では2名の方が受賞されました.
東 基衞 氏 (早稲田大学)
1987 年のJTC 1/SC 7 設立以来,ソフトウェア及びシステムの品質等に関する規格群(ISO/IEC 9126 シリーズ 4 点 14598 シリーズ6点25000_SQuaREシリーズ11点)作成に多大な貢献.
稲垣 敏彦 氏
プリンタ及び複写機の画質属性測定の一連の規格(ISO/IEC 13660,19799,TS24790,29112)を開発する WG メンバ及びプロジェクトエディタとしての15年以上のリーダーシップという多大な貢献.