JIS X 20924原案作成委員会
第3 種専門委員会
JIS X 20924原案作成委員会
<2024年度委員会活動報告>
委員長 小川 健一(株式会社日立製作所)
1. 経緯
1.1 委員会設立の目的
本委員会はIoTおよびデジタルツインに用いる用語を規定した国際規格であるISO/IEC 20924:2024を元にしたJIS原案の作成を目的として設立された。
1.2JIS原案の作成/改正に至る経緯及び規格内容
1.2JIS原案の作成/改正に至る経緯及び規格内容
国際規格ISO/IEC 20924は,2018年にIoTに共通して用いる用語規格として第1版が制定された。その後、2021年に第2版に改訂され,2024年2月にデジタルツインに用いる用語を追加して第3版が発行された。第3版であるISO/IEC 20924:2024で追加された用語が、今後製品およびサービスの提供の際に市場で用いられると判断したことから,今回委員会を設立し、国際規格 ISO/IEC 20924:2024のJIS案を作成した。
2. 作業内容
2.1 作業の進め方
既存のJIS用語定義との比較を行いながら複数の下案候補を作成したうえで、各用語について全8回の委員会でレビューを実施した。作業中の懸案事項については、解説にまとめた。
2.2 作業中問題となった点
今回のこの規格の審議において問題となった主な事項および審議結果は,次のとおりである。
既存のJIS用語定義との比較を行いながら複数の下案候補を作成したうえで、各用語について全8回の委員会でレビューを実施した。作業中の懸案事項については、解説にまとめた。
2.2 作業中問題となった点
今回のこの規格の審議において問題となった主な事項および審議結果は,次のとおりである。
- 長音符号の付与:訳語によって長音符号の要否が異なるため、長音符号付与は統一せず個別判断とすることとした。
- 国際規格原文の重視:複数の用語、定義において本来の用途から想起される文案を検討したが、原文からの乖離が発生することを懸念し、原文との一致性を重視した。
- 審議中に原文であるISO/IEC 20924:2024に9か所の課題が見つかった。次回のISO/IEC 20924改訂時に反映されるようSC 41専門委員会を通じてISO/IEC JTC 1/SC 41(IoTおよびデジタルツイン)に働きかける。
3. その他
今後、国際規格ISO/IEC 20924が改正された場合は、別途委員会を組織し、当該対応規格の改正を実施する必要がある。