産業標準化表彰令和2年度

2020年10月1日に都市センターホテルにおいて,産業標準化に貢献した個人及び事業者に対する表彰が行われました.
https://www.meti.go.jp/press/2020/09/20200930002/20200930002.html

経済産業大臣表彰

令和2年度は,個人22名, 3組織の受賞で, JTC 1関係では下記の方々が受賞されました。

鈴木 輝彦 氏 (ソニー株式会社)

ISO/IEC JTC1(情報技術)/SC29(音声,画像,マルチメディア,ハイパーメディア情報符号化)の国際議長を 3 年にわたって務め、その間、組織改編を主導し、映像音響符号化技術の持続的な国際標準化体制の構築及び我が国の地位向上に大きく貢献。また、ビデオ符号化技術において、4K/8K/HDR(ハイダイナミックレンジ)映像技術の国際標準化を推進し、我が国技術が多数国際標準に採用。

関 喜一 氏 (国立研究開発法人産業技術総合研究所)

2011 年より IEC/SC 3C(機器・装置用図記号)の国際幹事として、電子・電気製品等に表示する約 300 件の機器・装置用図記号の開発に寄与し、言語の異なる世界各国のユーザーのアクセシビリティ向上に多大に貢献した。さらに、ISO/IEC JTC 1/SC 35(ユーザーインタフェース)のプロジェクトエディタ及び国内委員長として、障害者の支援技術の国際標準化に数多く貢献。

谷津 行穗 氏 (谷津ITコンサルティング)

ISO/IEC/JTC 1(情報技術)/SC 7(ソフトウェア及びシステム技術)国内対策委員長を 10 年務め、国内意見のとりまとめ及び国際標準化に尽力。特に、ソフトウェア中心システムの基盤となるISO/IEC25000 シリーズ(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価)をはじめ 10 件の制定について、日本提案を最大限反映することに貢献。また、同分野の JIS 化についても 10 件の制定・改正に貢献し、国内標準化にも功績。

日本電信電話株式会社

ISO/IEC JTC1(情報技術)の各 SC、特に SC29(音声、画像、マルチメディア、ハイパーメディア情報符号化)、SC27(セキュリティ技術)及び SC25(情報機器間接続)の国際標準化活動に長年にわたり貢献。また、プロジェクトエディタ、国内対策 SC 委員長、WG 主査など多くの標準化人財を輩出し、規格制定及び組織運営を主導。さらに、世界に先駆けての国際規格に基づく製品の市場展開、講習会企画、解説本出版等を継続的に行い、標準化技術の国内外への普及・啓発に貢献。

産業技術環境局長表彰

貢献者表彰25名2組織,奨励者表彰5名の受賞で, JTC 1関係で貢献者表彰を2名の方が受賞しました.

貢献者表彰受賞者: 小川 茂孝 氏 (有限会社アイシーティーリンク)

ISO/IEC JTC1(情報技術)/SC29(音声、画像、マルチメディア、 ハイパーメディア情報符号化)/WG1(静止画像符号化:JPEG)の標準化活動に19 年にわたり携わり、 ISO/IEC 15444-5(JPEG2000)をはじめとする複数の規格化をプロジェクトエディタとして主導。符号化・復号を入力順に行うよう同規格を修正することで、小型ディジタルカメラの HDR 化が可能となるほか、符号化・転送(圧縮性能)及び復号の全ての処理が高速化され、同技術は遠隔医療等への活用が期待。

貢献者表彰受賞者: 矢ヶ崎 陽一 氏 (ソニー株式会社)

約 30 年にわたり、 ISO/IEC JTC1( 情報技術)/SC29(音声、画像、マルチメディア、ハイパーメディア情報符号化)/WG11(動画像符号化)のエキスパート、国内対策委員会幹事等として、MPEG-4 AVC などの動画圧縮技術に関する国際標準化活動に貢献。また、産業界からの要望を集め、アプリケーションに合わせて実装コストを抑え、かつ、互換性を確保する規格開発にも貢献。